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なつかしく〜「僕と演劇と夢の遊眠社」
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作成日時 : 2010/01/13 23:17
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今年の初読書。劇団夢の遊眠社の結成から解散までを、そこにかかわった著者の目から見た一大ノンフィクション。私、じつをいうと、この劇団の解散から遡ること2〜3年の間、熱心なお客として彼らの舞台を観ていた。
だから夢の遊眠社ときいて、久々にピンときてしまった。私の青春の一ページと言っても良かった、遊眠社。読んでおきたくなって・・・・。
著者の高萩宏さんは、東大在学中のおり、遊眠社結成からのメンバーとしてずっと劇団運営をしてきた。その記録なのだが、劇団を大きくして、プロとしてやっていくために様々な試行錯誤をくりかえし、よりよい運営のための努力と知恵と行動力を駆使し劇団の裏方としてやってきた。それらのことが、事細かに描かれてあり、私たちが楽しく芝居に集中できる環境をつくりあげてきたのだと分かる。劇団を大きくすること、会社としてなりたたせること、よりよい方向に持って行くことなどがたくさんの事例でかかれており、ああ、愛情をもってやってきたのだなー、とわかる。その書き口は、とても丁寧で、えらそうなそぶりはまったくない。まるで私もそこに参加していたかのように楽しく、また、頼もしく読むことができた。お金のこともたたあり、芝居に1億とかでてくると、おっ、と思ってしまうのだが、でも遊眠社の芝居はそれだけのスケールがあった。本当に夢のような時間だった。今思い返してみてもあれを観れたということはラッキーだったと心から言える。いろんなものを感じられる時間や空間だった。
この本はそんな夢を形にした裏側をほんとうによく書いている。読み終えて彼ら、影の力を実感した。夢ではなく現実を創ってきたのだと。
またいつか、私は劇場に足を運ぶんだろうと思った。だって、こんな影の力もちがいっぱいいる芝居がまだまだたくさんあるんだから。この本を読んでまた芝居が観たくなった。
僕と演劇と夢の遊眠社
日本経済新聞出版社
高萩 宏
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